- 買った「Air Pods Pro2」がニセモノだった!
- ニセモノの見分け方16点
- 1.外箱がフィルムでシュリンクされている。
- 2.箱全体がホワイトが強い。本物はアイボリー的な色合い。
- 3.箱表面のイヤホン印刷部分の盛り上がりが低い。
- 4.箱表面のイヤホンの印刷が青みがかっている。
- 5.外箱の箱裏面の接着面の切断・接着が甘く、ズレがある。
- 6.ケースの蓋を閉めたとき、左右にガタつく遊びがある。
- 7.イヤホン本体が正規品(10.5g)より軽い(当商品は9g)。
- 8.付属のケーブルの留め方が、正規品は切り込みにより留めているが、ニセモノは糊付けされている。
- 9.イヤーチップの土台が斜めに接着されている。
- 10.イヤーチップのサイズ表記の文字色が薄い。
- 11.ノイズキャンセリングが働かない、または効果が非常に弱い。
- 12.外部音取り込みモードで外部の音が拾えない。
- 13.イヤーチップ装着状態テストで、イヤーチップを外しているにもかかわらず正常と出る。
- 14.「設定」アプリで”探す”ネットワークのトグルが表示されない。
- 15.「探す」アプリでデバイスを探す際、「通知」や「紛失としてマーク」が表示されない。
- 16.MagSafe充電開始時の音が甲高く、ボリュームも大きい。
- ニセモノを掴まされないためには……
買った「Air Pods Pro2」がニセモノだった!
先日、ヤフーショッピングで購入した「Air Pods Pro2」が偽物(海賊版)でした。新品未開封で15,800円というシロモノだったので、当然といえば当然ですが……。
この価格なので、当然信用などなく、怖い物見たさでの購入です。
買ったショップは「インフィニティドリーマー」という店(被害を防ぐためにリンクは貼りません)。
ストア情報から見られる注文キャンセル率が21%を越えている、異常な店舗です。
買ったお客さんの中で、ニセモノだと気づいた人が返品した結果なのでしょう。
当然私も返金請求中です。ヤフーショッピングにはシステム側(ヤフー側)の保障もあるので、ある程度は安心です。
ショップのトップ画面に表示されている店舗からのコメントがこちら。
「お客様に賢明さを身につけていただきたい」とかふざけてるな。
サクラや騙されてる人たちの評価を見極める賢明さは欲しいですね。
ちなみにこのショップ、「ストア情報」だと所在は宮崎県ですが、商品の発送元は埼玉県の別会社、返送先は広島県とバラバラです。
バッタモンを複数のペーパーカンパニーで捌いている業者の一端だと思われます。
同一商品を複数に分けて出品しているのも、ニセモノというのがばれて悪い評価をつけられた場合、商品自体を削除して再出品しているためでしょう。
高い評価に育った出品だけ残して、他は☆1とかつけられたら削除→再出品という作業を繰り返しているわけだ。
ニセモノの見分け方16点
ここからは、「AirPods Pro2」をニセモノと判断するためのチェック項目を並べていきます。
ただしニセモノの世界もどんどん技術が上がっているため(迷惑な話ですが)、これらのチェックをクリアしている場合もありますので、あくまで現時点(2023年8月)での参考としてご覧ください。
なお私はApple端末はiPad Airしか持っていないため、スクショはiPadでのものとなります。
iPhoneでは別の表示になる可能性がありますのでご了承ください。
1.外箱がフィルムでシュリンクされている。
「AirPods Pro2」は、裏面が紙テープで留められているため、通常はビニールやラッピング素材でのシュリンクはされていません。汚れを嫌う店がつける可能性もゼロではありませんが、新品未開封でシュリンクされていたら、偽物を疑いましょう。
2.箱全体がホワイトが強い。本物はアイボリー的な色合い。
ニセモノの箱は真っ白と言ってもいいくらいの白さなのですが、本物の「AirPods Pro2」の箱は純白というよりアイボリー系の色をしています。見比べればよくわかるのですが、ニセモノ単品だとなかなか気がつきません。
こうして並べてみても、肉眼でないとなかなか違いがわかりません。
3.箱表面のイヤホン印刷部分の盛り上がりが低い。
箱表面のイヤホンが印刷されている部分が盛り上がっているのですが、盛り上がりの高さがニセモノは低く、本物は高くなっています。これも実物を比べないとわからない差です。
4.箱表面のイヤホンの印刷が青みがかっている。
2番とも関連する項目ですが、イヤホンの印刷色が、ニセモノは青みがかっています。本物はしっかりとした白色のイヤホンがプリントされています。
5.外箱の箱裏面の接着面の切断・接着が甘く、ズレがある。
ニセモノは、箱の蓋に当たる部分の裏面が、荒い作りになっています。
ニセモノは、角の部分に隙間ができており、黒い筋が見えます。
本物はきっちりと貼付がされており、隙間は見えません。紙の端が斜めに貼られているなんて事もありません。
6.ケースの蓋を閉めたとき、左右にガタつく遊びがある。
ニセモノはケースのヒンジ自体の作りが甘く、蓋を閉めたまま平行に左右に動かすと、ヒンジ部分に隙間ができます。
7.イヤホン本体が正規品(10.5g)より軽い(当商品は9g)。
微妙な差ですが、ニセモノは本物よりも重量が軽いです。本物は10.5~11gありますが、ニセモノは9g程度です。
なおこの重量は元々ついているイヤーチップ(Mサイズ)での重さです。Lサイズに付け替えた場合は重量が増しますのでご注意ください。
8.付属のケーブルの留め方が、正規品は切り込みにより留めているが、ニセモノは糊付けされている。
付属のUSB Type-C→lightning端子のケーブルを留める紙帯が、ニセモノは糊付けで留められていますが、本物は切り込みによって留められています。
9.イヤーチップの土台が斜めに接着されている。
これは下記の10.と一緒に画像を見てもらうのがいいな。
10.イヤーチップのサイズ表記の文字色が薄い。
ニセモノのイヤーチップの土台は精度が低く、斜めに貼られている場合があります。
またイヤーチップのサイズ表記の文字色が薄くなっています。
11.ノイズキャンセリングが働かない、または効果が非常に弱い。
ノイズキャンセリングをONにしても外部の音がよく聞こえてしまう場合、機能が働いていないか、効果が弱い可能性があります。
私の購入した物は、ノイズキャンセリングをONにしても、数メートル先のテレビの音が聞こえてしまっていました。
ノイキャンONにすると周囲がサーっと静かになるから、それでも外の音が気になるようなシロモノは要注意だぜ。
12.外部音取り込みモードで外部の音が拾えない。
外部音取り込みモードをONにするとイヤホンのマイクが周囲の音を拾って耳に流すのですが、ニセモノはこの機能がないため、外部の音が聞こえません。
モードのON/OFFをしても聞こえ方が変わらない物は、こちらも要注意だ。
13.イヤーチップ装着状態テストで、イヤーチップを外しているにもかかわらず正常と出る。
このようにイヤーチップ(耳栓部分)を外した状態で、
イヤーチップ装着状態テストを行います。
「AirPods Pro2」はイヤーチップの密着性のテストができるのですが、ニセモノはイヤーチップを外した状態で耳に装着してテストした場合、音漏れさせまくっても「正常」と表示されてしまいます。
本物は「イヤーチップを調整するかほかのチップにしてください」とアナウンスが表示されます。
こちらがニセモノの場合。
一方、本物の「AirPods Pro2」の場合は、
このようにきちんと注意が表示されます。
14.「設定」アプリで”探す”ネットワークのトグルが表示されない。
設定アプリの「AirPods Pro」メニューから、ニセモノは「”探す”に表示」というメニューしか表示されません。
本物は「”探す”ネットワーク」というメニューと、ON/OFFできるトグルが表示されます。
15.「探す」アプリでデバイスを探す際、「通知」や「紛失としてマーク」が表示されない。
「AirPods Pro2」には、手元から離れた時に通知する機能や、落とし物として拾ったAirPodsを初期化できないようにする「紛失としてマーク」という機能がありますが、ニセモノにはこれらのメニューが表示されません。
16.MagSafe充電開始時の音が甲高く、ボリュームも大きい。
「AirPods Pro2」は磁力で吸着してワイヤレス充電をするMagSafe機能が搭載されているのですが、それに接続した際の音が大きく異なります。
本物の音が「ピーン」とすると、ニセモノは「ピィーーーン!」という感じで、甲高く大きな音が出ます。
正直、耳障りな音なので、聞き比べればすぐにわかります。
YouTubeに動画でアップしてくれている人もいるので、チェックしてみてくれよな。
ニセモノを掴まされないためには……
以上16点が、今回私がニセモノを購入した上で「判断基準」と感じた例になります。
問題は、この手の偽造品は悪い方向で日進月歩なため、これらのチェック項目が明日にはクリアされているかもしれないという点です。
そのため、まず安心して購入することから始めなくてはなりません。そのためには……。
- アップルストアで新品を買う。
これが一番確実な方法です。間違いなく本物が手に入ります。
ただし値引やポイントはほとんど期待できないかも……。 - アマゾンやヨドバシカメラ、ビックカメラなどの大手量販店で買う。
名前の通った大手量販店ならば、偽物が入荷する心配は無いので安心して買えます。還元ポイントが大きいショップが多いのも狙い目です。
なおアマゾンで購入する場合は、「販売元」「出荷元」ともにAmazonとなっているものを買いましょう。マーケットプレイスに出ている物は避けた方が無難です。 - イオシスやじゃんぱらなどの、真贋チェックをしている中古店で買う。
中古で買う場合は、買取時に本物かどうかをしっかりチェックしている店舗で買う必要があります。名前も聞いたことも無いようなショップの中古品は大概がニセモノです。
駿河屋なども真贋チェックは行っていますが、ときどきモレがあります……。
私はここで買いましたが。
自分が購入した商品が正規品かどうか、不安を感じながらでは音楽も楽しめません。
中古やフリマアプリなどで購入して不安な方は、上記のチェックをしてみることをお勧めします。
あ、あと当然ですが、正規品と偽造品では音質が全く違います!
ニセモノは100均に並んでいるイヤホンレベルです。その辺も要チェック!
コメント