現在、うつ病治療中
プロフィールでも軽く触れていますが、のんらばは今うつ病であり、自宅で療養中の身です。
2020年の7月に仕事を辞めたので、もう9ヶ月くらいになるね。
2週間に一回の通院と、毎日の薬の服用で病気を治していますが、寛解にはまだ至っていません。
収入源は傷病手当金です。
私の体験談として、うつ病の症状と対策をお話しします。
私はこうして「うつ」になりました
実は、うつ病というのは明確に「この時からうつになった」とかがはっきりと分かるわけではありません。
日々の些細な積み重ねが徐々に負荷となり、気がついたらうつになっていた、という人が意外に多いのです。
私が自分のうつ症状を自覚したのは、2020年の中頃でした。
私が勤務していたのはインターネットを通じて中古商品の買い取りや販売をしている会社です。
もともと「給料が安い」「残業が多い(月50時間超え)」「社長や役職者のパワハラが横行」という環境でしたが、更に社員に対して、「1日4時間の強制残業」が命令されました。
理由は、そのままでは商品として販売できない未分類在庫が、約2000万円分ほど見つかったこと。
それを販売できるように処理するため、と言うのが名目でした。
「在庫が処理できるまでの一時的な処置」とのことでしたが、もともと少人数長時間労働で無理矢理回している会社です(社員自体は数百人規模でしたが)。
しかも上記の商品登録業務だけではなく、実店舗や倉庫業務の手伝いなど、どこかで人が足りなくなればそちらに駆り出されます。
通常業務を行いながら在庫の整理をしたところで、1~2年程度ではとても終わらないような分量で、実質絶対に終わらない残業の日々が始まったのです。
強制残業が始まって2ヶ月ほど経ち、世間ではコロナウイルスの影響で緊急事態宣言が全国に広まり、テレワークや時短勤務が広がり始めていました。
しかし会社はその流れに逆行するように、長時間労働、大人数での倉庫業務などを続けていました。
私がいたのは静岡の事務所でしたが、商品を保管している倉庫での業務に休業中の東京や大阪の社員が呼び出され(県をまたいでの移動を避けるよう、散々言われていた時期です)、もともと倉庫で働いていた人たちが健康上の不安から出勤を取りやめるなどの騒ぎにもなりました。
そういった会社のおかしな対応への不信感、毎日22時までの残業(月の残業時間が79時間45分になると、ようやく残業ストップになります)、上司からの圧力等で、心が病んできていたのです。
5月に入り、私の様子がおかしいと思った家族に言われ、近くの病院の精神科を受診。そこで「明らかなうつ病ですね」と言われました。
その時初めて、自分がうつ病なんだという「思い」に至ったのです。
うつの症状、こんな様子にご注意を
そのころの私は毎日発熱と頭痛が続いており、いつもぼーっとしている様子だったそうです。
食欲、というより「食べること」自体に意欲がなく、言われなければ食事も取れませんでした。
家族からは、「いつもため息をついている」と言われました。
仕事の能率も落ち、パソコンの画面をじっと見つめて放心している場面が増えていたようです。上司はそれに気づいていましたが、単に私がサボっているだけと考え、叱責してきました。
当然体調不良で残業もできないので早く帰るようになりましたが、そのことについてもやる気がないと文句を言われました。
アニメを観ていても集中できず、面白いと思えない。なんでもない些細な事でも泣いてしまうようになっていました。
今思い返せば明らかにおかしな状態だったのですが、家族に指摘されるまで、自分ではまったく気がつけなかったのです。
自分自身だけでなく、周りの人も
うつ病というと「自殺したくなる」(自殺念慮・希死念慮)というイメージがあると思いますが、実際にはそこまで思い悩む前の段階が多いです。
あなた自身だけでなく、あなたの周りにも、こんなチェックに当てはまる人はいませんか?
家庭での様子
・ぼーっとしている時間が増えた |
・食欲がない |
・趣味だった事柄に興味を示さない |
・感情的、すぐ泣いたり怒ったりする |
・夜寝付けない、また朝起きられない |
職場での様子
・仕事の能率が以前より落ちた |
・細かい、なんでもないミスが増えた |
・遅刻や欠勤が増えた |
・仕事中、手が止まる時間が多い |
・会話が成り立たない |
うつの怖いところは、周りから見ると明らかにおかしくても、「本人はおかしいと自覚していない」ことです。
なので、気づいた人が早めに声をかけ、それとなくケアし、必要であれば病院を受診させることが必要になります。
私の上司は、私の様子がおかしいことに気づいていても、それをサボリ、遊びだと思って叱責してきました。
それが結果的に、より私の心を苦しめ、うつの進行を早める原因になったのです。
もし皆さんのまわりに上記のチェックに当てはまる人がいたら、それとなく声をかけてあげてください。
心が完全に「折れて」しまう前に。
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